昨年に開設した堺いきもの情報館において、みなさまからたくさんの生き物の写真を投稿していただきました。ここでは、平成28年4月1日から平成29年3月31日までの1年間に投稿された生き物について、様々なランキングを通じてご紹介します。
来年度もランキングの結果を報告したいと思いますので、みなさまからの投稿をお待ちしています。また、夏頃には、新たなネットイベントを予定していますので、ぜひ、こまめに堺いきもの情報館をチェックしてください!
(赤字:堺市レッドリスト掲載種 青字:堺市外来種ブラックリスト掲載種)
堺市レッドリスト掲載種 年間トップ3
堺市レッドリスト掲載種の中で、投稿数が多かった上位3種をご紹介します!
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【第1位】
ケリ 10件
くちばしは黄色で先が黒い。猛禽類ではないです。
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【第2位】
ムラサキツバメ 7件
ムラサキシジミに似ていますが、後翅に細い突起があります。
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【第3位】
オオタカ 6件
環境省レッドリストから外れる見通しです。
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【第3位】
クサシギ 6件
イソシギに似ていますが、足は黄色ではありません。
堺市外来種ブラックリスト掲載種 年間トップ3
堺市外来種ブラックリスト掲載種の中で、投稿数が多かった上位3種をご紹介します!
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【第1位】
スクミリンゴガイ 5件
ピンク色の卵を水田で見つけたら水に落として駆除しましょう!
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【第2位】
ミシシッピアカミミガメ 4件
ミドリガメとも言われ、名前の通り耳が赤いのが特徴です。
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【第3位】
ナルトサワギク 3件
1年中花を咲かせます。特定外来生物に指定されています。
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【第3位】
ウシガエル 3件
肉食で、ウシガエルがいると他のカエルの種数が減ったりします。
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【第3位】
アメリカオニアザミ 3件
鋭いトゲの植物です。堺市にも広がりをみせています。
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【第3位】
アカハネオンブバッタ 3件
在来のオンブバッタとの違いは、翅を広げないとわかりません。
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【第3位】
カワラバト 3件
猛禽類に捕食されます。糞害がよく問題になります。
一年間で投稿数が最も多かった生き物
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【動物部門】第1位
オンブバッタ 24件
小さいほうがオス、大きいほうがメスです。
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【植物部門】第1位
ツユクサ 4件
朝露をうけて咲き始め、午後になるとしぼみます。
4月に引き続き、昨年度の生き物投稿に関するランキングを発表します!
春夏秋冬で投稿が多かった種を、動物と植物の部門別にご紹介します!
動物部門
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【春】ウグイス 5件
「ホーホケキョ」の声の持ち主です。
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【夏】シオカラトンボ 6件
メスや未成熟のオスは、ムギワラトンボとも言われます。
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【冬】ツグミ 12件
冬鳥として飛来します。クィクィ、キュッキューと鳴きます。
植物部門
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【春】カラスノエンドウ 2件
正式名称はヤハズエンドウで、種をとった豆柄を笛にできます。
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【秋】ホトケノザ 3件
別名サンカイグサ(三階草)で、春の七草ではありません。
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【冬】ノボロギク 1件
明治にヨーロッパから渡来した帰化植物です。
投稿数が多かった生き物(堺市各区)
次に、区ごとに投稿が多かった種をご紹介します!
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【堺区】ルリタテハ 3件
成虫は、越冬するので冬も見れるチョウです。
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【西区】ミコアイサ 2件
オスの羽衣が巫女の白装束のようなので、命名されたそうです。
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【北区】コバネイナゴ 10件
体の横に黒い線が特徴です。食用にもなります。
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【美原区】セイヨウタンポポ 1件
カンサイタンポポとの違いは、外側の総苞が反ります。
投稿数が多かった生き物(分類別)
分類別では、次のような結果になりました!
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【哺乳類】
タヌキ 5件
アライグマに間違えられるけど、木登りはできません。
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【爬虫類】
ミシシッピアカミミガメ 3件
ペットとして飼ったら最後まで飼いましょう!
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【両生類】
ヌマガエル 5件
ツチガエルとの違いは、おなかが白いことです。
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【淡水魚類】
モツゴ 6件
別名クチボソ、おちょぼ口です。
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【陸産・淡水産貝類】
スクミリンゴカイ 5件
別名はジャンボタニシです。
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【昆虫類・クモ類】
オンブバッタ 24件
5回目の登場です。
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【淡水甲殻類】
アメリカザリガニ 3件
青や白の個体もいます。
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【維管束植物】
ツユクサ 4件
2回目の登場です。
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【蘚苔類・藻類・菌類】
キクラゲ 2件
クラゲというけどキノコです。
投稿数が同じであった場合は、サイト管理者側で1種を選んで掲載しています。
1年間の投稿結果から、堺市レッドリスト掲載種の生き物が確認された一方で、堺市外来種ブラックリスト掲載種の生き物も身近に生息・生育していることが分かりました。生態系を脅かす外来種をこれ以上増やさないためにも、みなさんが今できることがあります。
例えば、イベントに参加して外来種について学ぶことやペットを責任をもって最後まで飼うことも生態系を壊さないことにつながります。
「堺いきもの1年」をご覧いただき、何か感じたことがあれば、小さなことでも1つずつ実践してみましょう!