アラートリストを使って自由研究のテーマをさがそう!~アカハネオンブバッタ~
みなさんは「堺市外来種アラートリスト」を知っていますか?
これは次のような外来種(人の手によって外国やほかの所から持ちこまれた生き物)をまとめたリストです。
- 堺市内で見つかっている外来種の中で、とくに注意が必要な生き物
- 今は堺市内で見つかっていないけれど、堺市内に入ってきてしまうとよくない生き物
今回はそんな外来種アラートリスト(長いので、この先は「アラートリスト」と呼びます。)を使って、自由研究のテーマをさがしてみましょう!
堺市外来種アラートリストはこちら
外来種がいるとなぜよくないの?
自由研究の話をする前に、外来種についてもう少し学んでみましょう。
外来種って?外来生物とは何がちがうの?
まずはことばの説明です。
外来種は「人の手によって外国やほかの所から持ちこまれた生き物」のことでした。
外来種とそっくりなことばに「外来生物」というものがあります。
この2つにちがいがあるのかというと、だいたい同じ意味で使うことが多いです。
ただ、外来種についての法律を作っている環境省では、外来種は「外国や他の地域」から来た生き物、外来生物は「外国」から来た生き物とされています。
(参考URL:https://www.env.go.jp/nature/intro/1law/yougo.html)
たとえば、北海道から堺にヒグマが持ちこまれるようなことがあれば、そのヒグマは堺市の外来種にはなりますが、外来生物ではないということになります。
外来種はなぜよくないの?
外来種はもともといなかった生き物なので、持ちこまれることで、
堺市にもともといた生き物のエサを横取りする・もともといた生き物を食べる
すみかをうばう
たくさん増えて自然のバランスをこわす
などの問題を起こすものもいます。
たとえば、メダカはオオクチバス(ブラックバス)やブルーギルに食べられたり、カダヤシにすみかをうばわれたり、アメリカザリガニが水草を食べることで卵を産む場所がなくなったりして、住める場所も数も減っているのです。
アラートリストで自由研究のテーマをさがそう!
外来種のどんなところが良くないか分かってもらえましたか?
アラートリストには一部ではありますが、「どんな生き物か」だけでなく、「どんなことが心配されているのか」も書かれています。
実は、アラートリストは自由研究のテーマさがしにもピッタリなんです!
ここからはアラートリストを使った自由研究の進め方をしょうかいします。
気になる生き物をさがそう
まずは気になる生き物をさがしてみましょう。
アラートリストには「ほ乳類」・「鳥類」・「は虫類」・「両生類」・「魚類」・「昆虫類」・「植物」といったグループごとに生き物がしょうかいされています。
全部を見るのが大変なら、「昆虫が好き!」「鳥を調べたい!」「家の近くによくいる!」など、自分が気になるグループだけを見るのもOKです。
気になる生き物について調べよう
気になる生き物を見つけたら、
- どこから来た生き物?
- なぜアラートリストにのっているの?
- どんなことが心配されているの?
を調べてみましょう。
ここまででも自由研究になりますが、今回はその先についても考えてみましょう。
アカハネオンブバッタを例に考えよう
今回はアカハネオンブバッタを例にテーマさがしをしてみましょう。
アラートリストの昆虫類のページを見ると、アカハネオンブバッタは「近縁種(オンブバッタ)との生息場所の競合が懸念される」と書いてあります。
少しむずかしい言葉ですね。
かんたんに言うと、「アカハネオンブバッタが増えると、もともといたオンブバッタがすむ場所を取られてしまうかもしれない」ということです。
もし本当にそうなら、
- アカハネオンブバッタは増えているのかな?
- オンブバッタは減っているのかな?
というナゾが生まれてきます。
こうしたナゾこそが自由研究のスタートです!
自由研究のテーマを考えてみよう
アカハネオンブバッタを調べるだけでも、たくさんのテーマが見つかります。
テーマ① 近所に多いのはどっち?
家の近くの公園や草むらでオンブバッタ・アカハネオンブバッタをさがして、どちらが多いかを数えてみましょう。
さがす場所によって、結果がちがうかもしれません。
テーマ② どんな場所にいるのかな?
生き物によってすむ場所のスキキライはちがいます。
たとえば、公園・学校・空き地・川の近くなどで見つかる数をくらべてみましょう。
また、いた場所のとくちょう(どんな植物があったか、じめじめしているか、池や川が近いかなど)にも注目してみましょう。
テーマ③ 堺市の中で分布を調べてみよう
テーマ①や②でいろんな場所で調査した結果を地図に記録してみましょう。
家族や友達といっしょに調べると、さらにたくさんの情報が集まるので、いっしょにしてもいいでしょう。
分布図を作ると、「〇区にはアカハネオンブバッタが多いけど、△区にはオンブバッタが多い」というような発見があるかも!
テーマ④ 時期によって数は変わる?
夏休みの前半と後半で調べてみたり、夏休みの前から9月ごろまで続けて観察してみると時期によってどちらが多いのかを知ることができます。
もしかしたら、オンブバッタとアカハネオンブバッタで多くいる時期がちがうだけで実は同じくらいの数がいるのかもしれませんし、どちらかが増えて、どちらかがへっているのかわかるかもしれません。
テーマ⑤ おたがいにおんぶするの?
オンブバッタの名前はオスがメスの上にまたがっているのがおんぶしているように見えることからついたとされています。
それではオンブバッタとアカハネオンブバッタはおたがいにおんぶすることはあるのでしょうか。
もしおんぶしていたとすると、おんぶは実は交尾のために行っているので、オンブバッタとアカハネオンブバッタがまじってしまうことになります。
さいごに
自由研究はむずかしい実験をすることだけではありません。
「なんでだろう」
「本当にそうなのかな?」
と思ったことを、自分で調べてみることが大切です。
堺市外来種アラートリストには、そんなナゾのタネがたくさんかくれています。
今年の夏は、アラートリストを使って、身近な自然のナゾを調べてみませんか?
もしかすると、みなさんの発見が、未来の堺市の自然を守る大切な情報になるかもしれません。
※野外で観察するときは、熱中症に注意し、大人の人といっしょに行いましょう。また、生き物をむやみに持ち帰ったり、ほかの場所へ放したりしないようにしましょう。
堺市外来種アラートリストはこちら
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