（R5.2.22配信）

アメリカザリガニは令和5年6月1日より【条件付特定外来生物(じょうけんつきとくていがいらいせいぶつ)】に指定されます（※このページ下部でしょうかいします）

他の生き物や生き物たちのすみかに悪いえいきょうをあたえることで知られている外来生物。

しかし、もともとすんでいた場所では、かれらも“在来生物(ざいらいせいぶつ)”でした。

人によって運ばれたり、荷物についてきてしまったりして移動(いどう)しただけ。

そんな元・在来生物たちは、新しい場所で外来生物となり、天敵てんてきがいないことでどんどん数を増ふやして勢力せいりょくを強めた結果けっか、いつしか“ワルモノ”になってしまいました。

今回の記事は、外来生物 アメリカザリガニの「実は…」をしょうかいします！

アメリカザリガニのプロフィール

分類(ぶんるい)

エビ目アメリカザリガニ科アメリカザリガニ属(ぞく)

大きさ

体長約(やく)10～15cm

見られる場所

ほぼ日本全国の池、ぬま、湖、田んぼ、河川(かせん)など

特技(とくぎ)

立派(りっぱ)なハサミを使って水草などを切りまくること

ふるさと

アメリカ南部

「実は…ウシガエルのえさとして日本にやってきました」

 たった20数匹(ひき)

かつて日本がウシガエルを養(よう)しょくしていた時代、日本に持ちこまれたアメリカザリガニの数はわずか20匹程度(ていど)だったといわれています。

目的(もくてき)はウシガエルの「えさ」にすること。

たくさんのアメリカザリガニが必要(ひつよう)になるため、ウシガエルのように全国で養しょくされました。

時代の変化(へんか)とともに捨(す)てられたりにげ出したりして、またたく間に野外で大はんしょくしていきました。

えさだったのは昔のこと。新しい土地では自由の身！

得意(とくい)のハサミ技(わざ)で次から次へと水草をチョキチョキと切っていきます。

あぁ！小魚やほかの生き物たちの大事なかくれ家がどんどんなくなっていく！

水草は川の水をきれいにしてくれる大事な役わりもしてくれているのに…。

それだけでなく、水生こん虫などもパクパク食べられてしまっています！

もともといる魚たちはとってもメ～ワク！！

アメリカザリガニは在来生物(ざいらいせいぶつ)の命をおびやかすワルモノと言わざるを得ません。