堺市の生物多様性を考えるWEBサイト

堺いきもの情報館 堺生物多様性センター

メンバー新規登録 ログイン
文字サイズ
  1. 堺いきもの情報館
  2. いきもの新聞
  3. アメリカザリガニやアカミミガメが飼えなくなるってホント⁉

アメリカザリガニやアカミミガメが飼えなくなるってホント⁉

(R5.5.26配信

6月1日からアメリカザリガニとアカミミガメが条件付特定外来生物(じょうけんつきとくていがいらいせいぶつ)に指定されます!

こんな1文を見たことがある人も多いのではないでしょうか?

少し調べると、「特定外来生物は()ってはいけない。」、「飼うには許可(きょか)必要(ひつよう)」というような情報(じょうほう)が見つかり、「家で飼っているザリガニをどうしよう…」となるかもしれません。

安心してください!アメリカザリガニとアカミミガメについては許可などは必要なく飼い(つづ)けられます。

今回は6月からアメリカザリガニやアカミミガメについて個人(こじん)で飼うにはどんなことに気をつけないといけないかをしょうかいします。

※この記事は小学生などの個人がアメリカザリガニやアカミミガメの飼育(しいく)をする場合の注意点をまとめたものです。事業者など、専門的(せんもんてき)な飼育に(かん)する注意点等については環境省(かんきょうしょう)のホームページ等をご確認(かくにん)ください。

アメリカザリガニとは

アメリカザリガニ

分類ぶんるい

エビ目アメリカザリガニ科アメリカザリガニぞく

大きさ

体長やく10~15cm

見られる場所

ほぼ日本全国の池、ぬま、湖、田んぼ、河川かせんなど

 

堺市の水辺(みずべ)で大きなハサミを持ったエビがいればほぼアメリカザリガニでまちがいないでしょう。

体が赤いものが多いですが、黒っぽい色の物やだっ皮したてのものは青や灰色(はいいろ)のものもいます。

水草や小魚、虫など、いろいろなものを食べるため、いろいろな生き物のすみかをめちゃくちゃにしてしまいます。

 

アカミミガメとは

 

ミシシッピアカミミガメ

アカミミガメには何種類かいますが、一番メジャーなものはミシシッピアカミミガメです。

分類ぶんるい

カメ目ヌマガメ科アカミミガメぞく

大きさ

(こう)長(こうらの長さ):オス約24㎝、メス約28㎝

見られる場所

ほぼ日本全国の流れのゆるい川や池

 

ペットとして「ミドリガメ」の名前で外国から()れてこられたものが、にげたり、にがされたりして、野生化しました。

名前のとおり、目のうしろのあたりに赤い模様(もよう)があります。

堺市でも古ふんのほりやため池などでたくさん生息しています。

アメリカザリガニのように、水草や小魚、虫など、いろいろなものを食べるため、いろいろな生き物のすみかをめちゃくちゃにしてしまいます。

 

してはいけないこと

 

野外ににがす

わざとかどうかに(かか)わらず、野外ににがしてはいけません。

もし、にげたりにがしたりしてしまった場合は、ばっ金やつかまってしまうことになるかもしれません。

いま()っているアメリカザリガニやアカミミガメはにげられないような容器(ようき)で、さいごまで大切に育ててあげましょう。

 

軽い気持ちで飼いはじめる

今後も、新しくアメリカザリガニやアカミミガメを飼い始めることはできます。

しかし、飼い始める前にはかならず、さいごまで飼い(つづ)けられるかをよく考えましょう。

アメリカザリガニは4、5年、アカミミガメは40年も生き続けるといわれています。

40年もあれば人間も子どもから大人になり、子がいてもおかしくありません。

その間には進学や就職(しゅうしょく)など、さまざまなイベントがあり、生活リズムも()わります。

そんなに長い期間をきちんと世話できるのか、よーく考えて飼い始めるようにしましょう!

 

()やしたり、たくさん取ってきたりして友達(ともだち)に配る

アメリカザリガニやアカミミガメを育てることは禁止(きんし)されませんが、たくさんの人に配ったり、売ったりするようなことは禁止されます。

繁殖(はんしょく)(たまご)()ませて子を増やすこと)に挑戦(ちょうせん)して、増やしたりすることは自由にしてもいいのですが、自分で面倒(めんどう)をみれる分だけにしましょう。

 

どうしても()えなくなったら?

アメリカザリガニやアカミミガメを育てている場合、さいごまで大切に育てることがだいじです。

しかし、どうしても飼い(つづ)けるのがむずかしくなる場合もあるでしょう。

そんな時にはどうしたらいいのでしょうか。

 

友達(ともだち)や知り合いなどにゆずる

もし飼い続けられなくなった場合は、代わりに育ててもいいという人がいないかを(さが)し、引き取ってもらいましょう。

ただし、引き取ってもらうのにお金を受け取ってしまうと「売る」ということになりますので、お金を受け取ってはいけません。

 

業者や団体(だんたい)などに引き取ってもらう

友達や知り合いに引き取ってもらえる人がいない場合は、引き取ってくれる業者や団体を探す方法(ほうほう)もあります。

この場合、引き取りに料金(りょうきん)がかかる場合がありますが、相手にお金をわたす場合は「売る」ことにはなりませんので、問題ありません。

業者などを探す場合はネットなどを活用するといいでしょう。

 

どうしても引き取り手が見つからないときは・・・

どうしても引き取り手が見つからない場合は「殺処分(さつしょぶん)」という方法があります。

今まで大切に育ててきたペットを「(ころ)す」ということはさいごのさいごの手段(しゅだん)です。

そうならないように、できるだけ飼い続ける方法や、もしくは、引き取ってもらえる相手を探しましょう。

殺処分については堺市ではおすすめしていないので、方法についてはここでは書きません。

もし、そうする場合は、はじめの方に書いてある環境省(かんきょうしょう)のホームページに方法が書いてあるので、参考(さんこう)にしてください。

なんども書きますが、「殺処分」はさいごの手段です。生き物にはわたしたちと同じように「いのち」がありますので、かんたんにこの手段を(えら)ばないようにしましょう!

 

よりくわしいことを知りたい場合

 

環境省(かんきょうしょう)のホームページを見てください。

また、電話での相談ができるアメリカザリガニ・アカミミガメ相談ダイアルもあります。

TEL:0570 - 013 – 110(IP電話等の場合:06-7739-7899)
受付(うけつけ)時間 :午前9:00から午後5:00(12月29日から1月3日は(のぞ)く)

 

作成:カワラバトのポッポ


ほかの記事を見たい方はこちら

環境局 環境保全部 環境共生課

〒590-0078

堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館4階

TEL : 072-228-7440

FAX : 072-228-7317

E-mail: kankyo@city.sakai.lg.jp

Copyright©Sakai City.All Rights Reserved.