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冬になるといきものはどこに行く?

(R4.12.23配信

堺市で冬に人気のあるジョウビタキ

最近(さいきん)まで鳴いていたキリギリスやコオロギも、冬になるとぱったりと鳴かなくなり、外を歩いていてもそこら中を()び回っていたトンボや水辺(みずべ)に行くと見られたカエルなどのすがたを見ることはほとんどなくなります。

これらのいきものはいったいどこに行ってしまったのでしょうか。

今年最後(さいご)のいきもの新聞は冬になるといきものはどこに行くのかをしょうかいします。

 

いきものは寒すぎると死んでしまう?

木の中で冬眠(とうみん)するチビクワガタ

 

みなさんは自分の体温を計ったことはありますか?

かぜをひいたりしていなければ、だいたい35度~37度くらいの人が多いのではないでしょうか。

わたしたち、ヒトの体は体温をそれくらいにできるようになっているのです。

なので、冬でも元気に動き回ることができます。

ですが、外の気温が(
ひく
)
すぎると、体が体温を上げるよりも早く体温が下がってしまいます。

体温が下がりすぎると、体がうまくうごかなくなり、やがて死んでしまいます。

では、ほかのいきものはどうでしょう?

じつは、バッタやトンボなどの虫やカエル、魚、トカゲなどの多くの生き物はわたしたちとちがって、気温によって体温が()わります。気温が下がれば、体温も下がります。

それぞれのいきものには動きやすい体温があり、その体温になる季節(きせつ)に活発に動き回るのですが、多くのいきものは冬の温度にはたえられず、動きにくくなります。

そんななか、冬でも元気に動き回るいきものもいます。どんないきものかはまた後で書くので予想してみてください。

虫やカエルなどが動きにくいまま目立つところにいると…元気に動き回るいきものにかんたんに食べられてしまいます。

なので、冬に体温が下がるいきものは寒さや(てき)から身を守るために、葉っぱや岩の下などにかくれるのです。また、(たまご)幼虫(ようちゅう)のすがたで冬をこすものもいます。卵や幼虫は小さかったりまわりの景色(けしき)の色や形をまねし、動かなかったり、動いてもゆっくりだったりするので、見つけるのはとても大変なのです。

というわけで、冬にはいきものがいなくなったわけではなく、かくれていたり、小さくなったりして見つけにくくなっているのです。

冬によく見られるいきものは?

カモのなかまのキンクロハジロ

 

先ほども書いたように、冬でも動き回るいきものもいます。そのなかでも見つけやすいのは鳥です。

鳥のなかまは体が羽毛でおおわれており、わたしたちと同じように、冬でも体温があまり()わりません。なので、冬でも元気に動きまわり生活しています。

鳥の中にはずっと同じところでくらすものもいれば、長いきょりを()べる種類(しゅるい)の鳥の場合は季節(きせつ)によって大きくくらす場所を変えるものもいます。

夏には山の高いところや北極(ほっきょく)に近いすずしいところでくらしていたものが、冬になって寒くなると少しでも温かいところを求めて、山から平地におりてきたり北から南に移動したりします。

このように季節によってくらす場所を大きく変える鳥を「わたり鳥(渡り鳥)」といいます。その中でも冬になるとやってくるものを冬鳥といいます。

堺市でみられる冬鳥は見つけやすいものだとカモのなかまがいます。

池や川などの水辺(みずべ)でよく見られるのでお出かけした時には(さが)してみてください!

 

作成:カワラバトのポッポ


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