わたしたちの身の回りにはいろいろな種類(しゅるい)の植物があります。

その中にはもともとそこにあるものだけでなく、外国から来たものや、ほかの場所から来たものもあります。

今回は、身の回りにある植物の中に外国から来た植物がどれくらいあるかについてコドラート法(ほう)という方法で調査(ちょうさ)してみましょう。

コドラート法(ほう)とは

コドラートとは正方形のわくという意味です。

調査(ちょうさ)の前に正方形のわくを作っておき、調査場所でそのわくを地面において、そのわくの中にある植物について種類(しゅるい)や量(りょう)などについて調べる方法です。

調べる内容(ないよう)はその調査で何が知りたいかによって変(か)わりますが、今回の調査ではわくの中にどんな植物がどれくらいあったかを調べてみましょう。

事前準備(じゅんび)

コドラート法(ほう)の準備をしよう

• コドラート法で調査をするには正方形のわくを使うので、次のものを用意しましょう。

1. ぼう：4本（木の枝(えだ)などでもいいです）
2. 同じ長さの糸かひも：4本（50㎝から1メートルの長さのものがいいでしょう。あまり長いとわくが大きくなり、調査(ちょうさ)する広さが広くなるので大変(たいへん)です。）

• 用意したぼうに糸を結(むす)んでおきましょう。

調査の準備をしよう

調査に行く前に次のものを準備しておきましょう

・ノート

・筆記用具

・植物図かん

・虫よけスプレー←虫が多いことがあるのであると便利(べんり)です。

結果(けっか)を予想しよう

準備ができたら、調査の結果を予想してみましょう。

今回のテーマは、身の回りの植物の中に外国から来た植物がどれくらいあるかです。

外国から来た植物が多いか少ないか、また、なぜそう思ったか記録(きろく)しておきましょう。

調査(ちょうさ)に出かけよう

結果(けっか)の予想ができたら調査に出かけましょう。

調査をする場所は、公園や川のまわりなどの植物が多く生えているところで、なるべく大人の人といっしょにするようにしましょう。

※他の人の土地には勝手に入らないようにしましょう。

コドラート法(ほう)での調査

1．調査をするときにはまず調査する広さを決めましょう。

→小さな公園なら公園全体、大きな公園なら半分など。

2．広さを決めたらまずは全体を見てその広さのうち、植物がどれくらい生えているかを記録(きろく)しておきましょう。

→たとえば、植物がいっぱいで地面が見えない場合は「①全体的(てき)に生えている」、少し見える場合は「②ほとんど生えている」、半分ほど見える場合は「③半分ほど生えている」、半分以上(いじょう)見える場合は「④あまり生えていない」などとしてみましょう。

3．次に、全体のうち同じような植物が生えている場所ごとにエリアを区切っておきます。

→背(せ)の高い植物のエリア、背の低(ひく)い植物のエリア、同じ花がさいているエリア…など。

4．エリアを区切ったら、そのうちの一つに、事前に作ったぼうにひもを結んだものを、ひもがピンとはるようにぼうを地面にさします。

5．そして、そのわくの中を見て「2．」と同じように植物がどれくらい生えているかを記録します。

6．次に、わくの中に生えている植物が何かを図かんを使って調べましょう。すぐにわからない場合は、写真で記録するなどして家に帰ってから調べてもいいでしょう。

7．わくの中の植物が何かが分かったら、それぞれの植物がわくの中にどれくらいあるのかを記録しておきましょう。

8．一つのエリアごとに何回か場所を変(か)えて正方形のわくをおき、同じように調査をしましょう。

9．以上を各(かく)エリアで行いましょう。

結果をまとめよう

調査が終わったら、記録した内容(ないよう)から分かることをまとめてみましょう。

見つけた植物のうち、どの植物が外国から来たもので、どれくらいあったのかに注目してまとめてみましょう。

たとえば、植物図かんにはその植物がどこに生えているかという「分布(ぶんぷ)」が書かれていることが多く、そこに「○○原産(げんさん)」とあると、その植物は外国から来たものだということです。

他にもその植物のとくちょうを書いているところで見分けることができるものもあります。

結果がまとまったら、事前の予想と結果があっていたかを確(たし)かめてみましょう。

もし予想とちがった場合はなぜちがったかも考えてみましょう。

次につなげよう

植物の生え方が変(か)わるのはなぜでしょう。

外国から来た植物が増(ふ)えるとどうなるでしょう。