特定外来生物 クビアカツヤカミキリってなに?
(R4.6.13配信)
みなさんは写真の生き物を知っていますか?これはクビアカツヤカミキリです。
カミキリムシの仲間で、元々は日本にいなかった生き物(外来生物)です。
また、クビアカツヤカミキリは特定外来生物に指定されています。
今回はこの生き物についてしょうかいします。
カミキリムシとは
カミキリムシとは、こう虫のなかまで、主に木の樹皮や植物の葉、くきなどを食べます。
木に卵を産みつけ、幼虫はその木に穴をあけ、木の中を食べて成長します。
カミキリムシの幼虫はテッポウムシと呼ばれることがあり、かれた木を食べる種類と元気な木を食べる種類がいます。
元気な木を食べる種類は農業や林業に害のある害虫とされています。
クビアカツヤカミキリとは
もともとは中国、朝鮮半島、ベトナムなどに生息していました。
日本では2012年に愛知県で初めて確認され、大阪府では2015年に確認されました。
今も国内ですむ場所を広げています。
大きさ
2~4cm
食べもの
サクラ、モモ、ウメなどバラ科の樹木
成虫は樹皮(木の皮)、幼虫は樹木の中を食べる
とくちょう
からだ全体が黒くツヤがある
頭部の下(前胸の一部)が赤く突起がある
成虫はジャコウのような独特のにおいがする
クビアカツヤカミキリがいるとどうなる?
クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなどバラ科の樹木を食べます。
多くのカミキリムシの幼虫はかれた木を食べるのですが、クビアカツヤカミキリの幼虫は生きている木の内部を食べます。
そのため、クビアカツヤカミキリの幼虫がいる木は弱ってしまったり、かれてしまったりすることがあります。
それにより農家がモモやウメなどをつくれなくなったり、公園や歩道のサクラの木がたおれたりしてしまうかもしれません。
特定外来生物とは
外来生物とは、よその地域から人の手によって持ちこまれた生き物のことです。
その中でも、特定外来生物は、農林水産業、人の命やからだ、生態系へ被害をあたえるもの、またはあたえる可能性がある生き物の中から、外来生物法という法律によって指定された生き物です。
特定外来生物は次のことが禁止されています。(令和4年4月末時点)
・輸入すること
・育てること・飼うこと
・生きたまま移動させること
・種をまいたり植えたりすること、野外に放つこと
クビアカツヤカミキリはどこにいる? / 見つけたときはどうしたらいいの?
クビアカツヤカミキリの成虫はサクラなどのバラ科の木の幹やその近くでよく見られます。
また、幼虫が住む木の根元からはフラスとよばれるふん(うどんのような見た目の木のくず)がでています。
もし、クビアカツヤカミキリを見つけたら、絶対におうちに持って帰ってはいけません。
できれば、その場で駆除してください。
堺にいるクビアカツヤカミキリに似た生き物
クビアカツヤカミキリに似た生き物もいるのでまちがえないようにしましょう。
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ホタルカミキリ
体長:7~10mm
見分け方:体長は7~10mmと小さく、クリやウツギ類などの花やマメ科の木で見られる。
また、前のはねは「あい色」っぽく、クビアカツヤカミキリほどツヤがない。
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ゲンジボタル
体長:10~16mm
見分け方:前胸部分の中心に黒い縦線がある。
作成:みのから出たくないみのむし
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