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堺浜の海辺における生物の生息環境づくり(堺区)

堺浜自然再生ふれあいビーチ

堺浜は、生物多様性に富んだ大和川の汽水域(淡水と海水が入り混じっている水域)に近接しているという地理的特性を有しています。

しかしながら、堺浜を含める北泊地と呼ばれる海域は、以前は航路として利用されていたことから、海底が窪地形状(約-12m)になっており、海水の出入りや交換の量が少ないため、水質状況については水深の深いところでは低酸素化が進み、夏場は生物が棲めなくなるほど悪化しています。

そのため、国や大阪府が実施している海域の水質改善と合わせて、本市で策定した「堺臨海部再生・創造ビジョン」に基づき、海辺の活性化や賑わいの創出に向けて本市でも取り組むこととしました。また、堺市臨海部は新しい生息環境を創出していくうえで重要な場所「生物多様性ホットスポット」として「生物多様性・堺戦略」に位置づけられており、今後もこの環境が維持できるよう努めていく必要があります。

以上のことから、水質浄化を目的としてこの海域の浅場化を進めることで、海水の滞留がなくなり、出入りや交換が促進され、より水深の深いところまで太陽の光が届くようになり、生物の出現が望めると考え、堺浜自然再生ふれあいビーチの整備に着手しました。堺浜自然再生ふれあいビーチは、平成22年度に陸地(護岸)から約50m離れた位置に石を投入し、海中に堤防(潜堤)を築造する工事から始めました。平成23年度には大和川から発生した浚渫土を陸地(護岸)と堤防(潜堤)の間に投入し、延長約160m、幅約30~40m、面積約5,000m2の海浜が完成しました。その後、海浜の経過観察を行った上で、防砂シートの敷設や九州唐津産の海砂への入れ替えなどをおこない、平成25年4月5日にオープンしました。浅場が創出された後は、鮎やカレイやスズキの稚魚、カニやエビなどが確認され、砂浜では魚や小動物の餌となるゴカイが多数確認されています。

国土交通省においては、護岸等の構造物への生物生息を目的とした環境改善機能付加技術・施設として「生物共生型護岸」の整備を平成21年度に実施しました。整備延長は約180mで、「干潟タイプ」「緩傾斜護岸タイプ」「漁礁ブロックタイプ」の3タイプを築造し、モニタリング調査を継続しておこなっています。また、市民団体による調査として「大阪湾生き物一斉調査」が例年おこなわれ、40種以上の生き物が確認されています。

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